今回の「にんじん茶碗むし」には、実はいくつかの薬膳知識がはいっています。
薬膳ー食養生って、普段の食事のなかで気づかないうちに取り入れられてたりするのです。
「茶碗むし」などの蒸し料理は、水分をたっぷりと含んでいて、ほっこりとした感じがしますよね。
蒸し料理は、秋冬の乾燥しやすい季節に部屋のなかを蒸気で満たすというのはもちろん、乾いたからだを潤すのにもってこいの調理方法です。
そして、茶碗蒸しの定番である「ゆり根」。
皆さん、「ゆり根」ってただの引き立て役、、、ぐらいにしか思われてたりしませんか？
そんなわたしも、薬膳を勉強するまでは深く考えたこともありませんでした。
「ゆり根は、まぁあってもなくてもいいんじゃない？」ぐらいに、、、
今となっては平謝りしたいぐらい、「ゆり根」の効能というのはすごいんです！！
何より「ゆり根」、乾燥させると「百合（びゃくごう）」という生薬にもなって漢方薬にも入るぐらい、精神を安定させる効果がとても高いのです。
そして生の「ゆり根」も同じように、精神の疲労からくるイライラ、不安感、不眠症にも一役買ってくれるのです。
スーパーなどでも手に入りやすい食材のなかで、こういったはたらきをしてくれる食材は数少ないので、とても重宝します。
わたしは、お味噌汁なんかにも入れてよく食べるようにしています。
お芋のようにホクホクとしていて、クセもなくおいしいんですよ～
「最近眠りが良くないな～」とか思われるかた、ご家族のかたが「眠れない、、」
なんてつぶやいているのを見たら、ぜひ「ゆり根」を！